クレーメル、パールマン／モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲全集、ソナタ集　3CD

モーツァルト
disc 1
①ヴァイオリン協奏曲第２番ニ長調K.211
②ヴァイオリン協奏曲第３番ト長調K.216
③ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364
disc 2
④ヴァイオリン協奏曲第１番変ロ長調K.207
⑤ヴァイオリン協奏曲第４番ニ長調K.218
⑥ヴァイオリン協奏曲第５番イ長調K.219『トルコ風』
disc 3
⑦ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
⑧ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304
⑨ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調 K.305
⑩ヴァイオリン・ソナタ第30番ニ長調 K.306

①～⑥
ギドン・クレーメル（ヴァイオリン）
キム・カシュカシアン（ヴィオラ：協奏交響曲）
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ニコラウス・アーノンクール（指揮）
録音：1983、84、87年
⑦～⑩
イツァーク・パールマン(vn)
ダニエル・バレンボイム(p)
録音：1983-85年

モーツァルト演奏に新風を吹き込んだ名手クレーメルとアーノンクールの共演は、この3曲の魅力を洗練の極ともいえる至芸により、鮮やかに引き出しています。既成概念を打ち砕くユニークな名盤。穏やか・さわやかなイメージの強かったモーツァルトも、ここではフレーズのひとつひとつにくどいまでの存在感がみなぎり、どこをとっても手応えある音響感覚とフレージングに支配されて、手抜きや流しなど一切感じられません。ウィーン・フィルのサウンドも濃い音色が生かされてとても新鮮です。

20世紀後半が産んだ最高の美音ヴァイオリニストとうたわれたパールマンの妙技がなによりの聴きもので、ヴァイオリン本来の美感を尊んだアプローチと、明るい光彩にあふれた音色はモーツァルトに最適、その輝かしい幸福感はこのヴァイオリニストならではのものと言えるでしょう。パートナーにピアノ、指揮ともどもモーツァルト演奏に深いキャリアを持つバレンボイムを得たことも大きなポイントで、両者が展開する豊麗な音楽世界は、録音の良さも相まって、モダン楽器によるこれらの作品の最高峰という評価は今後も変わることはないでしょう。

国内盤、帯付き、盤面傷無し　16
（厚みの関係上、薄手の梱包になります）

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